『スターピープル』掲載記事
『スターピープル』掲載記事「holistic transformation」
下記はナチュラルスピリットから出ている『スターピープル・フォー・アセンション』という雑誌に掲載されている記事です。バックナンバーに掲載されているものをホームページ上でも公開することにしました。
第9章「霊的教師を選ぶ基準」がアップされました。
第1回『天上のシンフォニー』とアセンション(19号 2006,10)
インターネット上で話題になったスピリチュアル・アドベンチャー小説『天上のシンフォニー』の著者、伯宮幸明が綴るアセンション・エッセイ。『天上のシンフォニー』は右脳に訴える全く新しいタイプのスピリチュアル・テキストブック。「ホリスティック・トランスフォーメーション」は、その実践ガイドとなるセミナー。二○一二年まであと六年。個人がアセンションするために、地球がアセンションするために、一人ひとりに何ができるのか。
3000人委員会
今年の四月に『天上のシンフォニー』がようやく講談社から出版された。全く予想外の形で出ることになった。昨年の四月末、友人の町田隆彦さんが「天上のシンフォニー制作委員会」というものを立ち上げ、コピー製本をインターネット上で販売しはじめた。出版社に話を持ち込む前に自分たちで3000人の読者を集めてしまおうというプロジェクトで、「3000人委員会」ともいった。忽ち大きな反響を呼んだ。読んだ人が次々に友人、知人に勧め、ブログ、メルマガ、ソーシャルネットワーキングサイトなどで紹介しはじめた。全都道府県に行き渡り、十一月に3000人の読者が集結した。そして、3000人の中に講談社に勤める人がいたのだ。
地球半周冒険物語
これは、僕が二十年に渡る精神世界探究で培ったすべてを投入して書き上げた、長編小説だ。舞台は二○一一年。そう、マヤ暦で有名な二○一二年の一年前だ。主人公の中山悟は、イギリスでパワースポットのツアーガイドをしている。ひょんなことからある事件に巻き込まれ、地球半周の旅に出ることになる。彼の任務とは、二○一二年十二月二十二日に作用する特別な鍵を見つけること。どこにあるかもわからないまま旅を続け、世界中に散ばる六人の同志に出会っていく。悟の行動を阻止しようとする者もいる。世界の政治、経済を影から操るピラミッド委員会。敵の巧妙な作戦、宇宙からの介入など、アセンションをかけた宇宙規模の駆け引きが繰り広げられる。神の正体とは、宇宙の法則とは、天界のシナリオとは? すべては一万二千五百年前に始まる。
情報を言葉として左脳に訴えるのではなく、右脳で感じてもらいたい
なぜ小説として表現しようと思ったのか。地球が次元上昇をはたすには、ある一定の人口が霊的に目覚める必要があると思っている。そのためには、一部の人たちだけでなく、多くの人に広がらなければならない。『ダ・ヴィンチ・コード』がいい例だが、難しい内容を一般読者に伝えるには、エンターテインメント小説の形が一番効果的だと思った。
小説にしたのにはもうひとつ理由がある。情報を言葉として左脳に訴えるのではなく、右脳を通して感じてもらいたかった。読者は主人公たちと共に、ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、南米、北米と旅していくのだが、場所の風景、音、匂いというものをしっかり感じ取ってもらいたかった。登場人物たちの葛藤を感じてもらいたかった。遠い過去生で、読者自身が体験しているかもしれないからだ。アセンションを間近に控え、民族、文化、宗教の違い、性の違い、貧富の差など、自らの地球転生において体験してきた事柄を、振り返ってもらいたかった。
シンクロ発生装置
「シンクロ発生装置」「ソウルメイトとの出会い誘発装置」「記憶再生装置」これらはすべて読者から言われていることだ。読む前、読んでいる途中、読み終わった後に様々なシンクロが起きるという。過去生を思い出すという。不思議な出会いが起きるという。「何か仕掛けでもあるのか」という声に、「何もない」としか言えない。実際仕掛けはどこにもない。なぜそうなるのか、僕にもわからない。
ただ、ひとつ言えることは、すべては不思議な巡り合わせによって起きているということだろう。僕の人生を振り返ってみると、この小説を書くために歩んできたとしか思えないほど、『天上のシンフォニー』の材料となることを勉強したり、体験したりしてきている。その辺はこの連載の中でおいおい書いていきたいと思う。
ホリスティック・トランスフォーメーションはアセンションに向けた実践ガイド
さて、惑星としての地球が次元上昇をはたすには多くの人口が目覚めなければならない、と言った。個人がアセンションをはたすには、目覚めの質というものも求められる。僕はそのプロセスをサポートするために、二本立てでの活動を考えている。執筆とセミナーだ。
『天上のシンフォニー』は間違いなくアセンションに向けたテキストブックであるが、現実社会でどう自分を変容させていくかということになると、やはり本だけではカバー仕切れない。その実践ガイドとしての役割を担うのが、「ホリスティック・トランスフォーメーション」セミナー。二○一二年まであと六年と迫った今、回り道はしていられない。スピリチュアルなことに関する情報が溢れているが、必要なことは限られている。早い話、試験に出ないことをしても意味がないのだ。その取捨選択をする上でのオリエンテーションになる。
僕の二十年間の探究によると、アセンションに必要な要素として考えられるものは、五つしかない。
第2回「アセンションに必要な五つの要素」(20号 2007,1)
アセンションとは地球転生の卒業を指します。今までの転生すべてを通して学習したことの集大成を発表する時です。霊的な知識を手に入れること、意識状態をピュアに保つこと、愛を実践すること、第六感を高めること、理想社会の建設に向けて貢献することがすべて卒業試験の対象とされます。大切なのはバランス感覚。
五つの要素
20年間の探究から僕がアセンションに必要な要素として感じているものは、次の五つだ。霊的な知識、意識状態、愛、第六感を高めること、理想社会の建設。『天上のシンフォニー』を読んでいけば、そのすべてが、顕在意識レベルと潜在意識レベルで感じ取れると思う。旅の過程で、主人公たちは霊的な知識を深め、意識状態を調整し、愛を育て、第六感を高め、理想社会の建設に向けて奮闘する。
霊的な知識
アセンションをはたす上で、最低限の霊的な知識が必要だと思う。専門的な知識のことではない。輪廻転生やカルマの法則など、宇宙法則の基礎的な知識だ。今までは、一部の同胞団を除いて、それが正確には伝えられてこなかった。今、ようやくベールに包まれてきた真実が明らかになった。その英知にアクセスすることで、魂の成長と理想社会の建設に向けた方法論が明確になってくる。盲目的な信仰を持つ時代は終わり、今は一人ひとりがきちんと理解した上で行動する時だと思う。そういう意味でも積極的に正しい知識を得ていくことが求められる。
意識状態
とはいえ、知識だけでは悟れない。百科事典的な知識を持ったとしても、それが日々の行動や自分が放出する想念に反映されていなければ意味がない。そこで次の要素として意識状態が挙げられる。自分が毎日抱く思いは想念となって放出され、カルマを作る原因にもなる。人類の集合意識にも影響を与え、社会現象として表れる。そこで、常に意識状態をピュアに保つことが大切。
愛
いくら意識状態が素晴らしくても、それが行為に反映されなければ不十分だ。そして、その原動力となるものが愛だろう。人間に対しての愛、動、植物に対しての愛、地球に対しての愛を十分に感じ、行為として示していくことが地球卒業試験に向けた必修教科になると思う。感謝、許し、尊敬などがすべて愛につながる。自分とは異なる価値観や性格を持った人への寛容的態度もそうだ。家族を大切にする気持ちもそうだろう。アセンションに向けて瞑想し聖地巡礼を行っていても、身近な家族との人間関係がおろそかになっていれば、これもまた本末転倒ではないだろうか。
第六感を高める
テレパシーでコミュニケーションを取ることが四次元の地球では普通になると、『天上のシンフォニー』では描写されている。ただ、現在そういう能力が芽生えていない人でもいずれ自然にそうなる時が来るので、全く心配する必要はない。無理に超能力を身につけようとすることは、不必要な問題を招く要因にもなるのでかえってマイナスである。ここでいう第六感というのは、小説で描写されているような特殊な能力のことではない。日常生活の中で少しずつ直感に身をゆだねるようにしたり、シンクロニシティーに敏感になったりすることだ。そういう感覚を研ぎ澄ませていくことは、アセンションに向けて自分を徐々に調整していくことになる。
理想社会の建設
魂が地球で転生する目的は、物質次元での様々な体験を通して霊的に成長することと、地球に理想社会を建設することだと思う。歴史を通して人類は少しずつ進化してきている。進化の背景には、地球に理想社会を建設しようという使命を持った魂の存在がある。政治家、科学者、芸術家、哲学者などとして生まれてきた魂だ。そしてそれらの人々の活動を応援した何千、何万という魂も同時期に生まれてきている。役割の大小はあるものの、すべての魂は何らかの形で人類の進化に貢献するために地球に転生している。その役割が強い転生とそうでない転生があるが、アセンションを間近に控えた今生は今までの学習の集大成を発表する時期で、地球全体の進化にも意識を向けることが特に求められている。
バランスがすべて
五つの要素を包括的に扱っていくことでバランスが生まれる。アセンションに向けて何が一番大切かというと、バランスだと思う。今までの学習の集大成となると、すべての要素をバランスよく身につけることではないだろうか。包括的に取り組むことで相乗効果が働き、それぞれの要素を一層高めることになる。ホリスティック・トランスフォーメーション・セミナーでは、今後六年間で五つの要素をバランスよく伸ばしていくために、ブループリントを作成する。
第3回「霊的な知識」(21号 2007,4)
アセンションをはたす上で、最低限の霊的な知識が必要です。今までは、一部の同胞団を除いて、それが正確には伝えられてきませんでした。今、ようやくベールに包まれていた真実が明らかになりました。その英知にアクセスすることで、魂の成長と理想社会の建設に向けた方法論が明確になってきます。
実践が伴った知識は役に立つ
知識はすべてではない、愛溢れる行動こそがスピリチュアルだと思っている人は多いと思う。確かにその通りで、いくら知識を持っていても実践できていなければ意味がない。ただ、知識がなければ実践すらできない。順番でいうと、まず理解が先に来て、その次に実践だろう。きちんとした理解なしにただ感覚的に行動していると、ある段階に来ると行き詰まりを感じることが多い。偏った行動になったりして周囲とのバランスが取れなくなる。実践なしの知識は役立たないが、実践が伴った知識は、無駄を作らず、効率的な行動に結び付くと思う。
専門家になる必要はない
とはいえ、専門的な知識を得る必要はない。ここでいっているのは、あくまでも宇宙法則に関する基礎的な知識だ。よく百科事典的な知識を求める人がいるが、知らなくてもいいこともたくさんある。例えば、アトランティスが崩壊した時期が一万三千年前なのか一万二千五百年前なのかなど細かい時期の違いや、プレアデスやシリウスの文化の詳細などは、それを知ることがどれほどアセンションに関係するのだろうか。単に好奇心を満たすだけのものは、霊的な成長には直接役立たないと思う。また新しい情報を次々に求めていくことも、それに必要以上に振り回されると本末転倒になるだろう。もともと普遍的な教えというものは、古いものも新しいものもないのだから。
何を学べばいいのか
では、何を学べばいいのか。
★宇宙法則(因果応報の法則・波動の法則など)
★世の中の仕組み(政治・経済・歴史的真実)
★アセンションに向けたハウツー(瞑想、愛、意識状態など)
大体こんなところだと思う。一般的にはそうだ。あとは個々の役割によって知るべきこととそうでないことがある。瞑想の先生ならば瞑想について細かく知る必要があるだろうし、政治家や企業家なら世の中の仕組みについて詳しく理解する必要がある。
知識を得る方法
では、霊的な知識を得る方法にはどんなものがあるだろうか。まずは読書。講演会やセミナーに参加すること。チャネリング・セッションを受けること。詳しい人に尋ねること。瞑想や夢ワークを通して自分の潜在意識から情報を得るという方法もある。自然界や社会を観察したりすることも、フィールドワークとして大きく役に立つ。それらをバランスよく行うのがベストだろう。本には本の良さがあり、講演会や個人セッションにはそれぞれの良さがある。
本や講演会の違い
講師の立場からいうと、本というのは時間をかけて編集作業を行うことができるので、考えを十分にまとめることができる。それに比べて講演会というものは、その日のコンディションや会場にいる人たちの影響を受け、必ずしも予定していたことが話せないこともある。従って内容のまとまりや量という面では、本は講演会に勝ると思う。ただ、講演会の場合、旬の情報を提供できるのと、その場にいる人たちだけに向けた情報を伝えることもできる。さらに受ける側の立場からいうと、講演会というのは講師の顔が見えるので、文字だけの情報ではなく、伝達者の人柄やエネルギーからも情報の良し悪しを判断できる。セミナーの場合さらにそこにワークが加わり、より参加型のものになる。インプットだけでなく、アウトプットの時間も提供される。個人セッションはマンツーマンで個人的な質問ができるので、的を絞った学習が可能だ。このように個々の方法にはそれぞれの特徴があるので、自分の必要に応じて使い分けていくといい。
ホリスティックなアプローチ
知識というものは、実践と共に得ていくことが望ましい。ある程度の知識を吸収したら、十分に消化する時間が必要だ。友人と話し合うことでアウトプットしてみたり、日々の生活に応用してみたりして、全身で感じ取ること。十分に消化できた段階で、次の知識へと移っていく。常にこの作業の繰り返し。そうすることでバランスが取れ、よりホリスティックな人間になっていく。
僕が最初にスピリチュアルな事柄を勉強したのは、イギリスのエマソン・カレッジでのこと。そこでは、本での学習、レクチャー、芸術活動、労働を通してのグループワークなど、包括的に知識を習得する環境が整っていた。ホリスティック・トランスフォーメーションを開発したのもこの体験があったからこそ。このバランス感覚と包括性が、今のスピリチュアル探究の世界で大きく求められていると思うからだ。意識状態、愛、第六感を高めること、理想社会の建設という他の四要素に取り組むことが、まさにここでいう消化作業につながってくる。次回は意識状態について取り上げたいと思う。
第4回「意識状態」(22号 2007,7)
アセンションに必要な要素の二番目は意識状態です。自分の意識状態が波動を形成し、相応しい波動の世界へ磁石のようにひきつけられていきます。今後それが益々加速し、心に抱く思いがすぐ現実化するようになっていきます。アセンションを成功させる上で、常にいい意識状態を保つことが重要です。
カルマを作り出すもののひとつは想念
『天上のシンフォニー』の一七五ページから一七九ページ、二○三ページから二○七ページにカルマの法則のことが書かれている。その中でカルマを作り出すもののひとつとして想念のことが取り上げられている。地球卒業の過程で、今までの転生すべてのカルマが総決算され、次の行き先が決まると言われている。つまり、今までの転生すべてにおいてどのような意識状態で生きてきたかが、行為と共に問われるということだ。ただ、チベット密教などの伝統では、最後の瞬間の意識状態が死後の行方に大きく影響するという。アセンションという死と再生のプロセスにおいても同じような原理が働くと、僕は思っている。仮に今後五年半が最後の時期だとすると、この期間にどのような意識状態で過ごすのかが鍵となると思うのだ。
プラスの想念とマイナスの想念
プラスの想念には喜び、愛、幸せ、感謝、楽しさなどがあり、マイナスの想念には怒り、恐れ、悲しみ、嫌悪、疑いなどがある。もちろん、何がプラスで何がマイナスかは状況によって変わってくるので一概にはいえないが、ここではあくまでも一般論で語ることにするのでご了承いただきたい。つまり、日々できるだけプラスの思いを抱きながら過ごしたほうがいいことになる。そこで、意識状態をコントロールする方法を学んでいこう。
魂にやさしい環境を整える
我々の意識は日々様々なものに影響を受けている。食事、テレビ、音楽、本、会話などだ。例えば食事の場合、多くの食品に農薬や食品添加物が含まれていて、それらを長く摂取していると、怒りや恐れなどの否定的な感情を抱きやすくなる。従ってオーガニックな食生活に切りかえることは、身体的な健康だけでなく、意識状態という面でも望ましい。テレビや映画、本などでもプラスの意識状態を誘発するものとそうでないものがあるので、魂にいい影響を与えるものを取捨選択していくことが必要だ。内容だけに振り回されず、それが自分の意識状態にどういう影響を与えるのかということにも気を配るといい。
瞑想、ポジティブシンキング、アファーメーション
とはいえ、常に環境をコントロールすることはできない。望まない環境に身を置かなければならない時もある。そのような状況でも意識をいい状態に保つためには、訓練が必要だ。まずは瞑想。毎日瞑想することにより、心が落ち着き、外からの影響に振り回されなくなる。また、捉え方ひとつでプラスにもマイナスにもなるので、何事もプラスに捉えていくようにしよう。あらゆる体験が霊的成長の機会を与えてくれているので、何が起きても感謝の気持ちを持つことが大切。アファーメーションとしても、日々「ありがとう」という言葉を連発することは役に立つ。
想念のデトックス
それでも、どうしてもマイナスの思いを抱いてしまうこともある。その場合どうすればいいのか。ゴミを捨ててしまったら拾うのと同じように、マイナスの想念を放出してしまったら浄化しよう。浄化の方法のひとつにデトックス瞑想法がある。これは、『天上のシンフォニー』の二九五ページから二九七ページに主人公たちが人生を振り返るシーンがあるが、その内省する行為を発展させたものだ。
やり方は、まず、意識をニュートラルに持っていく。自分のハイアーセルフ、もしくは神の視点に立ち、自分自身を冷静に観察する。そしてその日の思考と行動を振り返り、宇宙法則にかなっているかどうかを確認する。プラスのものがあれば自分自身を褒め称える。マイナスのものがあれば、まず、マイナスのカルマを作ってしまったこと自体を自分の魂の深い部分に謝り、続いてそれを通して傷つけた相手に謝り、最後は神に謝る。
詳しくはホームページのデトックス瞑想法を参照してもらいたい。
ホリスティックなアプローチ
意識状態はあらゆることに影響する。霊的な知識を得る、愛を実践する、第六感を高める、理想社会を建設するなど、アセンションに必要な他の要素を養う過程でも、意識状態が重要になる。例えば霊的な知識を得る時に、好奇心にかられてつい、一部のグループを否定的に捉える情報に翻弄されてしまった場合、立ち止まって自分の意識状態がどうなっているかを確認するといい。理想社会の建設に向けて世の中を変えようと躍起になる時、つい意識が問題にばかりフォーカスしてしまった場合も同様だ。
このように、ホリスティック・トランスフォーメーションではアセンションに向けた変容のプロセスをトータルに扱うために、何を行う時も常にあらゆる角度から包括的に見ていく。その結果、すべての行為にバランスが生まれ、より統合されたものとなっていく。
ひとつひとつのステップをきちんと行う上でもぜひセミナーを受けてもらいたい。ホリスティック・コーチングという個人セッションも行っているので、グループよりはマンツーマンのほうがやりやすいという人にはこちらをすすめる。
第5回「愛」(23号 2007,10)
アセンションに必要な要素の三番目は愛です。愛とはすべての霊的伝統で教えられているものです。キリスト教でも、仏教でも、イスラム教でも、ヒンドゥー教でも、ネイティブアメリカンの教えでもそうです。その普遍的な教えである愛を実践することは、アセンションを成功させる上で不可欠でしょう。
実践するのが難しい
愛の教えで一番有名なものが、キリストの、「あなたの隣人を愛しなさい」と「あなたの敵をも愛しなさい」というものだろう。より具体的な言葉で表すと、他人を理解すること、尊敬すること、許すこと、感謝することだろうか。こういうふうに書き出してみると誰でもできそうだが、これがなかなかできない。
自分を愛する
ニューエイジではよく自分を愛することが大切だという。それは、人間誰でも愛が必要で、自分自身が愛で満たされていなければ、他人を愛する余裕が生まれないからだろう。自分の心が愛で満たされていないうちに他人に親切にしようと思っても、注目を得たい、いい人間だと思われたいという感情が根底に潜んでいることが多い。それは独りよがりな親切になりがちで、純粋に相手のことを考えた上での行為にはなりにくい。あるいは、何らかの見返りを要求してしまう。世の中の問題のほとんどは愛の欠乏感から来るもので、この満たされたいという思いが、お金や名声を求める動機になっていく。
愛とは、与えることはできても、与えてもらうことはできない。そこで、自分で自分を愛することができれば一番いい。つまり、愛の自給自足だ。
隣人を愛する
自分を愛するプロセスが完了した人は、周囲の人に意識を向けていこう。実は、この行為というものが、ニューエイジ・ムーブメントでは全体的に欠けていると思う。キリスト教ではこれが徹底されていて、教会などに行くと、みながフレンドリーに接してくれる。また奉仕活動も活発だ。老人ホームや障害者の施設なので働くキリスト教徒は多く、その一番いい例がコルカタにあるマザー・テレサの施設だろう。ニューエイジでは自分の悟りのほうに意識が向き、人を導くという部分がまだまだ弱い。例えば、精神世界の初心者に出会った時に「レベルが低い」などと言って見下す行為が、まさにその側面を物語っているのではないだろうか。
敵をも愛する
この行為はニューエイジャーのほうが得意としているだろう。全体的に違った考えを受け入れるだけの寛容さがあり、二元性を越えていこうという姿勢が特に最近では強い。ただ、強いて言うならば、まだまだ小さなグループに分かれる傾向がある。欧米のチャネリング情報を信奉する人たち、日本の精神世界情報を信奉する人たち、インドの精神世界情報を信奉する人たちなどと、流派のようなものができたり、チャネリング信奉者でもプレアデス系、シリウス系などと分かれ、場合によっては他の集団を闇と呼んだりすることもある。そのような情報に出会った時、自分の心の影響を受けていないかをまず確認してみるといい。誰でも、「自分は正しく、他人は間違っている」という思いが心の中に生じるもの。時には自分の正しさを証明するためにわざわざ他人の欠点を探し始めることもある。
ほっておくとそれはどんどん肥大化していき、自分を正当化するための妄想へと発展しやすいのだ。
これが宗教戦争の根本になっている。数多くの宗教に分かれ、その中からさらに宗派に分かれていった原因である。敵をも愛するということは、違った価値観、考え方を持った人たちを理解し、彼らの視点からも物事が見られるということだ。
優しいだけが愛ではない
愛というものにフォーカスし始めると、時として無理をし始めることがある。自分を愛するというプロセスが徹底できている人はいいのだが、それが不十分の場合、自分を犠牲にしてまで他人をという行為になりやすい。その行為が続いていくと、反動で、ある日相手を恨むようになることもある。持続可能で循環するシステムというのは、相手を負かすことでも、勝たせることでもなく、ウィン、ウィンの関係を築くことだと思う。自分の欲求や要求を相手にきちんと伝えることは、決して否定的な行為ではない。強要したり執着したりすることはマイナスになるが、そのような思いを正直に伝えることは健全なことだ。相手の要求にも耳を傾け、お互いの望みが叶う方法を一緒に見つけていけばいい。
助けるという一見肯定的に見える行為も、状況によっては、相手を甘やかしたり成長の機会を奪ったりすることにもなりうる。許すという行為にも同様のことが言える。スピリチュアルな活動をしている人は一般的に寛大でありすぎる傾向が強く、一緒にプロジェクトを組む時などに、問題が生じてもそのままにしてしまうことが多い。
「大目に見る」という言葉で正当化しているが、相手の否定的な反応が怖いために問題を指摘せずに逃げている、ということもあるのだ。当人同士だけで回っている場合はいいのだが、第三者にも波及することがある。「こうしてほしい」「こうしてほしくない」ときちんと伝えることは、第三者の要求を代弁し、自ら率先して相手の否定的な反応に直面する行為でもある。
愛の自給自足からバランスの取れた実践の仕方まで、具体的な方法を知りたい人はぜひともセミナーを受けてもらいたい。
第6回「第六感を高める」(24号 2008,1)
アセンションに必要な要素の四番目は第六感を高めることです。ただ、単にそれだけにフォーカスすることは危険です。統合された進化をしてこそ、ダ・ヴィンチのごとく、すべての才能が相互補助的に機能し、本来の力を発揮するのです。
中山悟はスーパーマン
『天上のシンフォニー』の主人公である中山悟は、様々な試練を通過する中で少しずつ潜在能力を開花させていき、最後には超人的な能力を発揮する。さらに小説には、次元上昇後人類はテレパシーで交信するようになるという記述も出てくる。実際それは半分事実で、アセンションに向けて多くの人が第六感を開花させていくと言われている。このエネルギー・シフトに合わせて自分を調整していくことは、変容をスムーズに完成させる要素のひとつとなるだろう。ただ、この部分は慎重に扱うべきだとも思っている。
超能力はエゴを肥大化させる
多くの霊的探究者がつまずくのがまさにこの箇所で、今までバランスが取れていた人が突然おかしな方向へ行ってしまったりするのも、能力が芽生えた時の誘惑に負けてしまうことから来るケースが多い。自分が特別な存在だと思い込まされてしまう誘惑だ。通常の誘惑の何十倍もの強さを持っているので、そのような能力を開こうとする人は、必要以上に、人格的な成長にもエネルギーを割くべきだと思う。
能ある鷹は爪を隠す
エゴと戦う方法のひとつは、できるだけ自分が開花させた能力を人に見せず、知らせないことだ。誰も知らないということは能力を持っていることで賛賞されることがないので、エゴがくすぐられる状況が生まれない。それに耐えることで、自己の魂の成長という本来の目的のみのために、能力を開花させることができる。
直感やシンクロニシティに耳を傾ける
その上での話だが、アセンションに向けて、少しずつ自分の直感的な部分を敏感にさせていくことは大切だろう。超能力とまではいかなくとも、日々の生活の中でより右脳的に生きていくことが今後益々望まれてくると思う。シンクロニシティや自分の直感を意思決定の基準にしていくことや、天体の動きや自然界の営みに合わせて行動していくことだ。
瞑想
では、どうやったら第六感を高めることができるのか。これにも様々な方法があるので、自分に適したものを選ぶといい。一番ポピュラーなものが瞑想だろう。瞑想を通して自分の内なる部分に意識を向けることができる。できれば毎日するといいが、それが難しい人は気が向いた時だけでもするようにすると、少しずつ直感力が鋭くなってくる。
断食
僕の知人には第六感が発達している人が多い。そしてなぜか、そのほとんどが過去に断食をしている。断食は体を一旦空にするということで、浄化の作用がある。その時に直感力が繊細になってくるのだろう。丸一日何も食べないということが難しい人は、一日一食だけの日や一日二食だけの日を時々設けるようにするといい。例えば朝食を抜いたりする。これは、デトックスの面でもいいと言われている。
シンクロニシティ
意味ある偶然が重なることをシンクロニシティ、もしくはシンクロが起きるというが、シンクロニシティに身を任せていくことも、第六感を活性化させる上で役立つだろう。僕は個人的にこの方法が好きだ。なぜならこれは第六感の発達度に関係なく誰でもできるからだ。日々の生活の中に現れるちょっとしたサインは、それに注意を向けてさえいれば見逃すことはない。シンクロが続いて起きた時は、それに基づいて行動をしてみよう。きっと新たな発見につながるに違いない。
自然のリズムの中で生きる
自然のリズムで生きるのもいい。新月や満月に瞑想したり、春分、夏至、秋分、冬至などにパワースポットに出かけたり、天体の運行に合わせた生活を始めること。暦も十三の月の暦や太陰暦などを使いはじめることによって、本来の自然界のリズムを取り戻すことができる。農作業もいい。自分で作物を育てることによってより天候に意識を向けるようになるし、植物の気持ちにも敏感になってくる。
ドリームワーク
夢日記をつけることもいい。僕の知人のチャネラーは夢日記をつけていてチャネリング能力を開花させた。夢日記の素晴らしいところは、これも誰でもできることだ。能力に関係なく誰でも夢は見るので、顕在意識では何も感じられないという人も、夢を通して潜在意識からのメッセージを受け取ることができる。
バランスがすべて
どの方法を使うにしろ、すべてバランスが大切だ。右脳を発達させるということは決して左脳を否定することではない。右脳には右脳の、左脳には左脳の役割があり、すべてがバランスよく機能してこそ、自己が統合された状態になる。第六感を高めるということにも、他の四つの要素と合わせて取り組んでいくことが望ましい。
第7回「理想社会の建設」(25号 2008,4)
魂が地球で転生する目的のひとつは、物質次元での様々な体験を通して霊的に成長すること。そしてもうひとつが、地球に理想社会を建設することです。
小宇宙と大宇宙はつながっている
個々の魂の成長を小宇宙と捉えると、その集合体である社会の進化を大宇宙と捉えることができるだろう。自然界の多くのものが対になっているのと同じように、進化のプロセスにおいても小宇宙と大宇宙は切っても切れない関係にあると僕はずっと思ってきた。地球卒業に向けて個々の魂の成長度を報告するのと同時に、どういう社会を建設してきたかを天界に報告することも、卒業試験には含まれているのではないだろうか。そこで、アセンションに必要な要素の第五番目は、個人の変容ではなく、社会の変容となる理想社会の建設としたい。
理想社会とはロハスピな社会
理想社会といっても個人個人でその定義は異なるだろう。ただ、社会の構造を理解すればするほど、人類、動植物すべてが幸せになれるシステムがどんなものなのかは、ある程度絞られてくる。僕はここであえてロハスピな社会、つまりロハスとスピリチュアリティが合わさった社会をそう定義したい。LOHASというのは健康で持続可能なライフスタイルの略だが、細かくは五つの柱に分けることができる。一、持続可能な経済、二、環境共生な暮らし、三、健康的なライフスタイル、四、代替療法、五、自己開発。最初の二つは環境運動に直結する内容で、残りの三つはスピリチュアルな領域にも跨ってくるものだといえるだろう。そういう意味ではロハスという言葉の中にはすでにスピリチュアリティというものも含まれているのだが、日本では、そこの部分がまだ十分に浸透していないのではないだろうか。昨年からジャパン・ニューエイジ・ネットワークというNPO的な活動に関わり、ロハスとスピリチュアリティの融合を訴えてきたのも、その必要性が感じられたからだ。
健康というものをより包括的に捉えた時にスピリチュアリティを無視することはできず、スピリチュアルで持続可能なライフスタイルとした時に、より理想社会の定義に近くなると僕は思っている。
様々な分野における新しいパラダイム
では、具体的にはどういう社会をロハスピな社会というのだろうか。あらゆる分野で、スピリチュアルで持続可能な新しいパラダイムを作っていくことだろう。
例えば農業における新しいパラダイムは何かというと、有機農業や自然農法などが挙げられる。大規模単一作物栽培農業から小規模多品種作物農法への移行。そして地産地消を推進するローカリゼーション。グローバリゼーションで一番影響を受けているのが農業で、輸送という莫大なエネルギーをかけた方法をわざわざ取っている。地域で採れたものを地域で消費していけば、エネルギーの節約になり、二酸化炭素削減にもつながる。そして究極のローカリゼーションは、自給自足か半農半Xの生活。
経済における新しいパラダイムは、やはりローカリゼーションとスモールビジネス。そして円、ドル、ユーロなどの法定通貨に替わり、地域通貨を普及させること。これは利子のつかない通貨で、物々交換を補助するという純粋な機能しか持たない。労働の伴わないところからも富が生まれる現行のシステムとは大きく異なっている。
医療における新しいパラダイムは代替医療や、代替医療と西洋医学が合わさった総合医療だろう。医師と患者の関係も依存型ではなく、患者が自立していけるようにサポートしていくことが大きなポイント。
組織においての新しいパラダイムはピラミッド型からネットワーク型への移行。意思決定の方法も、多数決から全員が納得するまで話し合うコンセンサス方式に移行していくことが望まれる。このコンセンサス方式は今世界中のエコビレッジで採用されている。
宗教においても新しいパラダイムは存在し、それは魚座の時代の性質を持つ組織宗教から水瓶座の時代のスピリチュアリティへの移行だ。スピリチュアリティには教祖が存在せず、探究者には様々な疑問を投げかける自由が与えられている。
貢献の仕方も十人十色
他にもいろいろ考えられると思うが、そうした分野で新しいパラダイムを作っていく活動に関わることで、理想社会の建設に向けて貢献できる。
有機農業や代替療法を始めたり、自分の住んでいる地域で地域通貨を普及させたり、自らの組織でコンセンサス方式を採用したりすることもひとつの方法だ。
あるいはすでにそのような活動をしている人をサポートするというのも、重要な貢献の形といえる。例えば、消費者としてそうした商品やプロジェクトを支持すること。
情報発信もとても大切な貢献の仕方だろう。変容がなかなか進まないのは、大多数の人がこうしたことに関して知らされていないからだ。特に今はインターネットを通して誰でも情報が発信できるようになったので、ぜひともその特性を活かしたい。
アセンションに必要な五つの要素
霊的な知識、意識状態、愛、第六感を高める、理想社会の建設と、ここまでアセンションに必要な五つの要素を扱ってきたが、こうしたことがすべて、卒業試験として考慮されると思ってもらってもいいだろう。ただ、もちろんすべてをしなければならないわけではない。大切なのは、何をやる時も包括的な視点から取り組むということだ。
次回からは、アセンションへの準備として関わってくる災害や経済崩壊への対策、霊的教師を選ぶ時の基準、自分のブロックを克服する方法などについて取り上げていきたい。
第8回「経済崩壊に備える」(26号 2008,7)
原油高、食糧難、ドル下落などが連日のように報道されていますが、経済崩壊も近いと言われています。これらはすべてアセンションに向けたプロセスです。
物質的な準備
アセンションに備える上で、どうしても避けて通れないものがある。物質的な混乱をどう生き抜くかということだ。今まで扱ってきた五つの要素は魂を救う方法であり、肉体としての自分を救うものではない。最終的には魂がすべてなのだが、生きている間は、物質的な変化にどう対処したらいいのかも、同時に考えていく必要があるだろう。
経済崩壊
終末予言として言われてきたことには災害、戦争、病気、経済崩壊などがある。その中でも日本が一番影響を受けるのが経済崩壊だろう。原油高や食糧難と合わせて、全部一度にやってくるような気がする。
経済崩壊が起きるとどうなるのか
まず、経済崩壊が起きた時、具体的にはどうなるのかを想定してみよう。90年代初旬にキューバが直面した事態から想定すれば、大体の予測はつく。海外から食糧を含めた物資が入ってこなくなる。これは原油価格の高騰からすでに起きているが、食糧自給率40%の日本は大変な食糧難に見舞われる。輸送ができなくなるということは、地方から都市部へ農産物が運べなくなるので、特に都市部での生活はきびしくなる。スーパーから食品が消える日がやってくるのだ。経済がなりたたないので倒産する会社や失業者も増える。
半農半Xの暮らし
備蓄も大切だが、混乱が長期に渡って続く可能性があるので、さらなる対策が必要だ。そのヒントもキューバにある。キューバでは今までオフィスワークをしていた人も一斉に農業に切り替えた。数年後、ハバナ市では200万の人口を養うだけの食糧生産ができるようになった。しかも石油が入ってこなくなったために必然的に有機農業へ移行し、医療も化学薬品の代わりにハーブなどが使われるようになった。
日本でも、今後は多くの人が自給自足、もしくは半農半Xの生活をしていくことが望まれる。実際このライフスタイルは環境にもやさしく、持続可能な生活を送る上では不可欠だともいえる。みなが自給自足することによって、経済のローカル化と生産の小規模化が進み、大量生産工程で生まれる無駄な労働が必要なくなる。労働時間も短縮され、半日畑で仕事をして、半日芸術活動等に専念するという、縄文時代のライフスタイルが復活する。
田舎暮らし
都市に住みながら半農半Xの暮らしをすることは決して不可能ではない。ただ、災害のこと等も考えると、できれば田舎で生活したほうが安心だ。最近では過疎地には休耕地が増え、空家の数も多い。そうした地域の自治体では積極的に移住者を受け入れている所もあり、休耕地や空家を安く借りることができる。
エコビレッジと地域コミュニティ
自給自足といっても、食糧だけでなく、衣類、石鹸、靴などの生活必需品をすべて自分で作るのは大変だ。そこで共同で自給自足をすることが望ましい。そのひとつの形として注目されているのがエコビレッジ。海外ではフィンドホーンが有名だが、日本でも今静岡県の木の花ファミリーという所が注目されている。自給率の高さでは世界でも指折りだ。エコビレッジには様々な形があり、フィンドホーンや木の花ファミリーのように共同体的要素の強い所もあれば、それぞれ独立した世帯が地域レベルで「結い」のような相互扶助関係を築いている地域コミュニティもある。
2000年のY2K問題の際に、コロラド州ボールダーでは地域で結束して共同備蓄などを行っていた。災害時にも地域コミュニティは大きな機能を果すだろう。
新しい経済システム
経済崩壊後伸びる産業と伸びない産業はどうかというと、構造そのものが変わると考えたほうがいいだろう。貨幣経済自体が崩壊し、物々交換や地域通貨での取引が中心になる。従って、今のようにお金を取ってワークショップやヒーリングをしたりするという形もなくなる。今後はほとんどの人が半農半Xの生活をベースにした地域コミュニティで過ごし、そのコミュニティ内での分業として、それぞれの専門技術を交換していくことになるだろう。それがXの時間の仕事となる。必要とされる技術は、食とエネルギーの自給に関するものがまずは中心となるだろう。有機農法、自然農、パーマカルチャーなど。自然エネルギーやフリーエネルギーの開発も伸びていく分野だ。ということは、新時代に生き残る上で、そうした技術を身につけておくことが望ましい。
経済崩壊は危機ではなくチャンス
経済崩壊を機に、多くの人がライフスタイルを変え、意識にも大きな変容が起きると思う。そしてこの半農半X型ライフスタイルは、アセンションに必要な五つの要素を養っていく上でも役立つ。自然の中での暮らしは意識状態や第六感を高め、コミュニティの人間関係は愛を実践する最適な場となるだろう。
詳しくは『大変動時代を生き抜く完全サバイバル・マニュアル』というものを作ったので、そちらを参照してもらいたい。田舎への移住方法から、エコビレッジ、様々な農業技術の習得方法まで、より詳しい内容がすべて載っている。
第9回 「霊的教師を選ぶ基準」(27号 2009,01)
霊的教師のもたらす情報に対して、すべて100%という考え方をなくしてください。世の中に100%正しい人など存在せず、常に、この部分は納得できるけれど、この部分は納得できないというスタンスで接することが大切です。
取捨選択
この連載も今回が最終回。今までアセンションを成功させるための様々な方法を紹介してきたが、すべて多様なニーズに応えるためだ。次のステップは、そこから自分にとって何が必要で、何が必要でないかを振り分けていくこと。これは僕が紹介したものに限らず、アセンションに関する情報すべてに言える。二○一二年が近づくにつれ、今後益々、玉石混交のものが出回ってくるだろう。そこで情報の取捨選択が必要となってくる。
霊的教師を選ぶ基準
本、講演会、セミナー、インターネットなど、情報には様々な種類があるが、取捨選択の基準は共通している。情報には発信源というものがあり、スピリチュアル系の情報の発信源は講演会やセミナーの講師だったり、チャネラーや霊能者だったりすることが多い。そこで、そうした霊的教師の選び方について触れたいと思う。
いい悪いはない
まず、霊的教師にいい悪いはない。基本はそうだ。また、いい悪いというのは人によって変わってくる。ある人にとって素晴らしい教師となりうる人でも、別の人にとってはそうでなかったりする。あるいはその逆もあるだろう。従って、自分にとってどうなのかという基準で考えることがポイント。さらに言うならば、自分に合っているのかどうか。サイババやクリシュナムルティのような優れた教師でも、自分に合わないということもある。
すべて100%という考え方をなくす
霊的教師のもたらす情報に対して、すべて100%という考え方もなくそう。世の中に100%正しい人など存在せず、常に、この部分は納得できるけれど、この部分は納得できないというスタンスで接することが大切だろう。メッセージのひとつひとつを独立して考えること。教師も人間。チャネラーや霊能者も人間だ。人間である限り肉体を持ち、その人固有の体験から培った世界観というものがあるはず。たとえその人が高次の存在からメッセージを受け取っていたとしても、その人の意識を通過して言語に翻訳される時、必ずその人の自我が入る。その自我というのは三次元の肉体とつながったもので、その人の人生経験が反映されている。そのいい例としてアメリカ人のチャネラーと日本人のチャネラーでは言うことが違ったりするが、文化的に体験したことが違うので、解釈にも違いが出てくるのだ。その人の人間としての好き嫌いやこだわりが、メッセージに反映されることもある。また、その人の人間としての視野の広さが、メッセージを翻訳する過程で、どの語彙を選ぶかに影響してくる。
従って、チャネラーや霊能者のメッセージを聞く時は、媒介となる人間がどういう人なのかということを考慮に入れたほうがいい。
人格を見る
霊能力と人格は必ずしも比例するわけではない。特殊な能力を持つ人というのは往々にして性格にも癖があるものだ。ただ、基本的にはその人の人格を判断の基準としていいと思う。類は友を呼ぶという言葉があるように、やはり似たような者は引き付けあうということで、人格的に障害があると感じる人には近づかないほうが無難だ。仮にメッセージが高尚なものであったとしても、三次元レベルで人間として付き合う時に面倒だ。多くの時間を共にしてその人から学ぼうとする場合、付き合いやすい人のほうが何かと楽である。
依存ではなく独立した関係を築けるかどうか
他に見分ける基準として、バランスが取れていることや、独立した関係を築けるかどうかが挙げられるだろう。依存というのは組織宗教に代表される古いパラダイムに属するもので、新しいスピリチュアリティでは独立した関係を生徒やクライアントと築いていくことが望ましい。特に能力者の場合はそうだ。そうした人を前にすると依存的になってしまう人が多いからだ。自分には能力がなく、相手に能力があるとなおさらだろう。言われたことを自分では確認する術がないので、その答えを100%鵜呑みにするしか方法がなくなる。そうした傾向があるからこそ、教師の側は、生徒やクライアントが自分で答えを見つけられるように配慮する必要がある。それができるかどうかも、その教師の器の大きさを示していると言えるだろう。
自分の人生を決めるのは自分
アセンションというのは一万年に一度あるかないかの貴重なタイミングだ。誤った情報に導かれてしまったとしても、結局誰も責任を取ってくれない。自分の人生に責任が取れるのは自分だけ。最終的には、誰が言ったかではなく、自分の内なる声に耳を傾けよう。
『大変動時代を生き抜く完全サバイバル・マニュアル』
さて、全九回に渡ってホリスティック・トランスフォーメーションの連載をさせてもらった。さらに突っ込んだ内容を知りたいという方には、『大変動時代を生き抜く完全サバイバル・マニュアル』という、より詳しくまとめたマニュアルを作成したので、そちらを読んでもらいたい。
約二年に渡る連載だったが、こうした機会を得てみなさんと出会えたことを、深く感謝している。
