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里山成功哲学(持続可能な成功哲学)

成功哲学が変われば社会は変わる

世の中の問題の大元をたどると経済システムに行きつき、その元をたどると経済に対する世界観に行きつきます。そして、そこに関与しているのが成功哲学ではないでしょうか。

成功哲学が変われば、経済への認識が変わり、そこが変わると社会全体が変わっていくのではないかと思います。

従来の成功哲学

私もかつて成功哲学を勉強したことがあります。ナポレオン・ヒルの本から『ユダヤ人大富豪の教え』、『金持ち父さん、貧乏父さん』までいろいろな本を読みました。NLPをはじめとする能力開発系の本も多く読みましたし、セミナーにもたくさん参加したことがあります。

内容の多くは素晴らしいものです。経済的な成功と人間的な成長が車の両輪として描かれ、経済的な成功を目指す過程で人間的に成長していくようにもなっています。常に前向きで、目標に向かって日々行動を起こしていく習慣は、人間として充実した人生を歩む上でも役立ちます。

根本的な問題

しかし、根本的な部分で、従来の成功哲学には大きなズレがあると感じています。

それは貨幣経済というものがその土台にあるからです。つまり銀行家が編み出した利子の考え方と経済の仕組みです。

私の知っている限り、この問題点に触れた成功哲学はないと思います。スピリチュアルな教えに基づいたものですらそうです。

聖なる経済学とギフト経済

最近、ギフト経済というものが注目されています。『聖なる経済学』の著者チャールズ・アイゼンスタインも提唱していますが、地域通貨に近い概念で、お金の本来のあり方に戻ることを提案しています。つまり、労働、物、サービスの交換に基づいて経済が回っていくことです。

この考え方は既存の経済システムからはとっくの昔に失われ、労働や物の交換の伴わないところで富が形成されるようになりました。

経済的自由とは

ここで成功哲学によく登場する経済的自由という概念を見てみましょう。経済的自由というのは、時間労働に縛られることなく、自由に生きられることです。毎朝何時に起きようが、仕事に行くか行かないかも選べる自由のことです。例えば権利収入を得ることで、自分が直接的に労働に携わらなくてもお金が入ってくる状況です。

これは一見素晴らしいことのように見えます。権利収入を得て生活できる人にとっては素晴らしい概念です。自由に、好きなことをして暮らせるわけですから。

経済的自由の落とし穴

しかし、ここにはひとつ落とし穴があります。では、その富を生み出すための労働は誰がしているのかということです。

富が多ければ多いほど、労働する人たちの数も増えていきます。

あるいはあなたの生活は誰が支えているかです。毎日の水、食料、電気やガスなどのエネルギーを生み出すために誰がどこで働いているのか。またそのために地球環境にどれだけの負荷がかかっているのか。

2対8の考え方

多くの成功哲学では、成功するのは全体の2割だと捉えています。つまり、残りの8割は成功しない。その2割は一生懸命努力し、建設的な思考を維持し、決して諦めることなく、絶えず行動を起こし続けたために報酬を得、8割はそれをしなかったからその結果を得たと捉えることもできるでしょう。そして成功哲学では、だからこそその2割になるように努めようと訴えます。

しかし、その逆の発想はないのでしょうか。全員が成功できるシステムを考える。

そもそも、2対8の法則は自然の法則なのでしょうか。どのようなシステムの中でも所詮、努力する人としない人に分かれ、真に優秀なのは全体の2割しかいないという捉え方もあるでしょう。

しかし、私は、これはシステムの問題だと思っています。そしてそれを支える考え方。

みなが億万長者になろうとすれば、全員なることはできないのです。パイはそれほど大きくない。パイの大きさは同じで、分配の仕方によって、富の量とそれを分け合う人数が決まってきます。つまりみなが必要な豊かさを得るためにはどのぐらいの量が適切かを見極め、そこから分配の仕組みを考えていけば、より多くの人が成功できることになります。

2対8の考え方では2割の人たちですら成功できない

全体の2割しか成功できないシステムでは、その2割の人たちですら永遠に成功できないと私は考えます。

なぜなら、自分の周りに常に多くの貧しい人たちがいるのです。犯罪も起これば、嫉妬や恨みなどいろいろな感情が渦巻き、それはその2割の人たちにも届くのです。

事例は大富豪の例ばかり

成功哲学に登場する事例の大多数は一代で多額の富を得た事業家などの例が多いです。その結果、成功哲学を学ぶ人の多くは大富豪になることを目指します。宝地図には、プール付きの大邸宅を描き、車庫にはロールスロイスが4、5台止まっている。

大富豪のエコロジカルフットプリントは

ここももう一度考えてみましょう。仮にそうした成功を手にすることができた時、維持にどのぐらいの労力がかかるのか。プールに使う水、庭の草刈りに必要な労力(草刈り機を使うならその燃料)、家の修理にかかる労力と物資。すべての部屋に使う電気。

それだけの場所を維持するには多くの人の労働が必要なだけでなく、地球の資源も一般の人の数十倍使います。エコロジカルフットプリントで計算すれば地球に対する負荷は半端ではありません。

なぜプール付きの家を求めるのか

そもそもなぜそんなものを求めるのか。例えばプール。プール付きの家に住んで、いったい年に何回そこで泳ぐのでしょうか。ロールスロイスを5台持って全部運転できるのでしょうか。ほとんどは不必要で、宝地図を描く段階でもっと練り直したほうがいいでしょう。

あなたはいったい何を求めているのか。

どうなることであなたは幸せになれるのか。

プールというのは単なるイメージです。金持ちのシンボルであり、それを持つことで金持ちになった気がするだけ。事実ではありません。ある意味、ものすごく強烈なリミティング・ビリーフと言えます。思い込みです。

リミティングビリーフと思い込み

思い込み。

そう、すべては思い込みなんです。リミティングビリーフの一番いい日本語訳は思い込みだと思いますが、リミティングビリーフとはその信念を持つことで自分に限界をつくっているようなもののことを指します。「成功するためには努力が必要」「自分には成功する器がない」など、通常成功から自分を遠ざけている信念を指す時に使われていますが、成功に対する概念もリミティングビリーフと言えるでしょう。そう、思い込むことで本当の成功から自分を遠ざけているのですから。

大邸宅に住んだらどうなるか

仮にそうした大邸宅に住んだところで、1ヶ月も経てば飽きがくるでしょう。慣れてしまい、感動も薄れていきます。もっと小さな家に住んでいた時と感覚的にはあまり変わりなく感じてきます。

つまり、大邸宅を手にすることで必ずしも成功を感じるわけではなく、それは事実ではないのです。

リミティングビリーフのリフレーミング

逆に考えると、この思い込みを変えれば、みんなもっと楽になり、10割の人が成功できるシステムが確立できるはずです。

リフレーミングとは枠組みを変えることですが、成功に対するイメージを変えることは十分可能なのです。

これこそ、『百姓レボリューション2』で長嶋達郎が行きついた里山成功哲学です。

里山成功哲学は持続可能な成功哲学

持続可能ということは、永遠にそれが続いていくことで、数年で地球がなくなってしまうようなシステムではありません。地球も存続し、全員が幸せに暮らせる社会。これが実現できれば、犯罪もなくなり、妬みや恨みもなくなります。どこに行っても、誰に会っても常に笑顔に接することができます。競争がなくなり、自分を守ったり、人を疑ったりする必要もありません。愛と信頼に基づいて日々過ごすことができます。そして森林や里山が守られ、美しい自然の中で子供を育てることができます。

では、里山成功哲学にはどういった要素があるのでしょうか。

足るを知る

必要なものを求め、不必要なものは求めないこと。私は徹底的な倹約生活を提案するつもりはありません。必要な豊かさは求めてもいいと思っています。しかし、それ以上は求めないという上限も定めることです。お店を経営するのなら、一店舗に留めることです。その地域で成功できれば十分であり、全国展開するフランチャイズは必要ありません。そうすることで他の人にもチャンスが行きわたり、より多くの人が成功できます。

三方よし

三方よしとは近江商人の成功哲学ですが、自分もよくて相手もいいというウィン・ウィンの概念に、さらに世間よしというものが加わったものです。世間というのは社会のことで、私はここには2つの要素があると思っています。

ひとつは環境です。地球環境にも意識を向け、環境に負荷のかからない商品開発や事業形態を考えること。

もうひとつは社会そのものです。社会のすべての構成員が幸せに生きられるシステムで、自分の事業を営むこと。例えば、ローカリゼーションだったり、里山をビジネスの拠点にしたり、フェアトレードをしたり、社員を大切にしたりということです。

ブラック企業などは問題外ですね。ブラック企業の経営者は自分に利益が上がり、低価格で客に商品を提供しているのでウィン・ウィンのビジネスをしていると思っているかもしれませんが、そのために社員を犠牲にしているのでは三方よしとは言えません。

モデルにする対象を変える

成功哲学には成功者を模倣することで成功できるという考え方がありますが、里山成功哲学では成功者の定義が変わります。一代で多額の富を生み出した人や、全国的なフランチャイズビジネスを成功させた経営者などが必ずしも成功者とはなりません。小規模でも三方よしの事業運営をしている人が成功者と言えるでしょう。そういう人たちを見つけてきて模範とするのです。

そうなると、彼らの思考パターンや行動パターンは従来の成功者たちとまた変わってきますので、必然的に成功哲学の内容も変わってきます。

統合とワンネス

そして、最も重要なことが、自分自身を人格的に統合させることです。ワンネスの意識で自分と宇宙を一体化させれば、おのずとこうした方向へ行きつきます。プール=豊かさという実体のないイメージに惑わされることなく、自分の内側から沸き起こってくる真の豊かさが感じ取れるようになります。

こちらのほうが成功する確率が高い

早く、多くの人にこのことに気づいてもらいたいです。特に従来の成功哲学に基づいて頑張っている人たち。まだ2割になれればいいのですが、なれない時、不足感にさいなまれます。ようやくそれが実現不可能だと気付いた時にはそうしたセミナーなどに多額の投資をしすぎていて、元もとれません。それに費やした5年や10年が無駄になってしまいます。

8割がうまくいかないんですよ。成功する確率は非常に低いのです。

しかし、里山成功哲学に基づいて再度目標設定すれば、成功する確率は大きく上がります。

里山成功哲学のイメージについては『百姓レボリューション2』をお読みください。

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